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双子の特徴 20250822
乳幼児の健診をやっていると、時々、双子ならではの特徴がみられてほほえましく感じることがあります。
今回は双子の特徴について調べてみました。
単胎児と比較して、双子の性格や発達は、遺伝的要因と環境的要因の両方から影響を受け、いくつかの特徴が見られます。医学的・統計的な観点から見ると、特に発達面において、単胎児とは異なる傾向が確認されています。
発達の特徴
身体的発達
双子は単胎児に比べて早産や低出生体重児となる割合が非常に高いです。これは、母親の胎内で成長するスペースや栄養が限られるためです。
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低出生体重児の割合: 2017年の統計では、単胎児の低出生体重児(出生時体重2500g未満)の割合が約8%であるのに対し、多胎児(双子を含む)では約71%と、圧倒的に高いことが報告されています。
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発育の遅れ: 出生時の体重や身長の発育は、単胎児と比較して小さい傾向にあります。しかし、生後数ヶ月から1年以内にはこの差は急速に縮まり、多くの双子は標準的な発育曲線に追いつきます。
運動・言語発達
双子は単胎児と比較して、運動や言語の発達がゆっくりと進む傾向があります。これは、出生時の未熟性や、双子同士でコミュニケーションを取る「双子語(twinspeak)」の存在などが影響していると考えられます。
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運動発達: 首すわり、寝返り、はいはい、つかまり立ちなどの運動発達の通過率は、単胎児よりも遅い傾向が見られます。
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言語発達: 言葉を話し始める時期も単胎児より遅いことがありますが、これは双子同士で独特の言語体系を形成することが一因とされています。
これらの発達の遅れは、多くの場合、幼児期に単胎児との差がなくなっていきます。
性格の特徴
双子の性格形成は、遺伝と環境が複雑に絡み合って決まります。一卵性双生児は遺伝子が同一であるため、二卵性双生児よりも似た性格特性を持つ傾向があります。しかし、同じ環境で育っても個性は異なり、以下の特徴が報告されています。
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社会性の発達: 双子はお互いが一番身近な遊び相手であるため、協調性や共感性が高く育つ傾向があります。一方で、双子以外の子供と交流する機会が少ないと、社会性の発達が遅れることもあります。
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個性の形成: 双子には、それぞれが「自分らしさ」を確立しようとする「脱双子化」というプロセスが見られます。例えば、一方が積極的な性格だと、もう一方はより内向的になるなど、役割分担のような形で個性を確立していくことがよくあります。
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依存関係: 常に一緒に行動する環境から、お互いに依存しすぎる傾向が見られることもあります。これにより、単独での行動や意思決定が苦手になる可能性が指摘されています。
これらの性格的特徴は、双子それぞれの育児環境、特に親がそれぞれの個性を尊重し、一対一で向き合う時間を確保できるかどうかが大きく影響します。
