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シャフリングベビー 20251029
シャフリングベビー(Shuffling Baby)とは
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お座りの姿勢のまま、お尻を床につけて移動する赤ちゃんのことを指します。
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語源は「足を引きずって歩く」という意味の英語「shuffle」に由来します。
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一般的な赤ちゃんが経験する四つん這いのハイハイをほとんどしないか、全くせずに、座った状態で手や足を使って進むのが特徴です。
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「いざりっこ」とも呼ばれることがあります。
主な特徴
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移動方法: お尻を床につけたまま、お尻を左右に動かしたり、手で体を支えたり、足を前に押し出すようにして移動します。
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うつ伏せを嫌がる傾向: うつ伏せの姿勢を嫌い、寝返りをする時期が遅かったり、しないことがあります。
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足をつけるのを嫌がる: 脇を支えて持ち上げても、足を伸ばして床につけようとしないことがあります。
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歩き始めが遅い傾向: ハイハイを経験しないためか、つかまり立ちや歩き始めが少し遅れる傾向があります。1歳半以降になることもありますが、2歳頃までには歩き出すことが多いとされています。
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他の発達: 首すわりや腰すわりまでの神経発達は定型的であることが多いです。また、歩き始めが遅れても、その後の言葉や知能、跳んだり走ったりといった運動機能の発達には影響がないケースがほとんどです。
原因と対応
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シャフリングベビーの原因ははっきりとは分かっていませんが、運動発達の個性のひとつと考えられており、医学的には「個性的ではあるが異常ではない」とされています。
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多くの場合、特別な治療や介入は必要なく、焦らず見守ることが大切です。
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ただし、もしミルクの飲みが悪い、泣き方が弱い、首のすわりが悪い、手指の発達が遅いなど、他の懸念される特徴が複数見られる場合は、「低緊張」などの可能性も考えられるため、念のため小児科医に相談すると良いでしょう。
シャフリングベビーは一般的な発達の順序とは異なりますが、多くは正常な発達のバリエーションとして捉えられており、過度に心配する必要はありません。
