コラム一覧
【緊急のお知らせとお願い】インフルエンザA型の流行について 20251026
日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。小児科医として、近隣の患者様、かかりつけの患者様へ緊急の注意喚起をさせていただきます。
本日、当院ではインフルエンザA型の患者様が非常に多く受診され、急速な流行の兆しが見られています。特に、お子様を中心に、強い症状を訴える方が目立っております。
現在の患者様の主な症状
受診された患者様のほとんどが、以下の様な強い症状を訴えておられます。
-
急な高熱(38℃以上)
-
非常に強い倦怠感、ぐったり感
-
全身の筋肉痛、関節痛
-
鼻水、喉の痛みなどの感冒症状
特に、高熱とともに全身のぐったり感が強く、普段の風邪とは異なる様子が見受けられます。
【重要なお願い】ご家庭での対応と感染予防策
この強い感染力を持つインフルエンザA型から、ご自身やご家族、そして地域の方々を守るため、以下の点にご協力をお願いいたします。
-
体調管理の徹底
-
十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、体力と免疫力を高めましょう。
-
室内の乾燥は感染を広げやすくします。加湿器などで**適切な湿度(50~60%を目安)**を保ちましょう。
-
-
基本的な感染対策の再徹底
-
外出からの帰宅時や調理・食事の前など、こまめな手洗い・うがいを徹底してください。
-
咳やくしゃみが出る際は、必ずマスクを着用するか、ティッシュや上着の内側などで口と鼻を覆う「咳エチケット」を守ってください。
-
-
「かかったかな?」と思ったら
-
急な高熱や強い倦怠感など、インフルエンザが疑われる症状が出た場合は、無理をせず学校や人混みを避け、静養させてください。
-
特に発熱直後は検査をしても陽性反応が出ない場合があります。発熱から12時間以上経過してから受診していただくと、より正確な診断が可能です。
-
受診される際は、事前に当院へご連絡いただき、来院時間や待機場所について指示を受けていただくようご協力をお願いいたします。院内での二次感染を防ぐため、ご協力をお願いいたします。
-
特にお子様を持つ保護者の方へ
インフルエンザは、まれにインフルエンザ脳症などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。高熱が出た際は、以下の様な異常な行動がないか注意深く観察してください。
-
突然立ち上がって部屋から出ようとする
-
意味不明な言動がある
-
興奮して呼びかけに応じない
もし異常行動が見られたり、ぐったり感が非常に強く水分も摂れない状態になった場合は、迷わず再度医療機関にご連絡・ご相談ください。
地域の皆様が安心して過ごせるよう、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
令和7年10月26日
なないろこどもクリニック
院長 山口朋奈
