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スマホ育児:スマホ利用のコツ 20260113
こどものスマホ利用をコントロールするには、技術的な制限(フィルタリング)に加え、「親子のコミュニケーション」と「良質なコンテンツ選び」が両輪となります。
1. スマホをスムーズに切り上げるための声かけ
依存や「イヤイヤ」を防ぐコツは、「唐突に終わらせないこと」と「次の楽しみを用意すること」です。
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「事前の予告」で心の準備をさせる
使い始める前に「今日は動画を2つ見たらおしまいね」「長い針が6に来たらおしまいだよ」と約束を交わします。
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カウントダウンと視覚化
「あと5分だよ」「あと2分だよ」とこまめに声をかけます。時間の感覚がまだ乏しい幼児には、砂時計やキッチンタイマー、あるいは時間の経過が目で見てわかる「ねずみタイマー」のようなアプリを活用して、「終わり」が近づいていることを視覚的に伝えるのが効果的です。
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「感情への共感」と「毅然とした態度」
時間が来たときに泣いて嫌がったら、まずは「もっとやりたかったね」「面白かったもんね」と、一度気持ちを代弁して受け止めます。その上で、「でも約束だからおしまいだよ」とルールを守る姿勢を崩さないことが重要です。
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「次の行動」をセットで提案する(選択肢の提示)
「おしまい!」で突き放すのではなく、「スマホが終わったら、パズルする?それともおやつにする?」と、次にやる楽しいことをこどもに選ばせます。自分で選ぶことで、気持ちの切り替えがスムーズになります。
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「デジタルの世界」から引き出す問いかけ
いきなり画面を消すのではなく、「今、どんなお話だった?」「あのお猿さん、何してたの?」と、画面の中の内容について現実世界で会話を振ります。会話をしながら一緒に画面を閉じることで、スムーズに現実の世界へ戻ってこられます。
2. 良質な知育アプリを選ぶ基準
単に「静かにしてくれるから」という理由だけでなく、発達を促す「良質な道具」としてアプリを選ぶためのポイントです。
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能動的な学びがあるか(Active Learning)
ただ画面を眺めるだけの受動的なものではなく、こどもが自分で考えて操作し、それに対して適切な反応(フィードバック)が返ってくるものを選びましょう。「なぜこうなるのかな?」と試行錯誤できる設計が理想的です。
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気が散る「余計な演出」がないか(Engagement)
学習の本質に関係のない派手な音や、広告、キャラクターの無意味な動きが多いものは、集中力を削いでしまいます。シンプルで、本来の目的(文字、数、パズルなど)に没入できるものを選んでください。
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日常生活と結びついているか(Meaningful Learning)
画面の中だけで完結せず、「これ、さっきのアプリに出てきたね」と、現実の散歩や遊びに繋げられるテーマ(動物、植物、乗り物、生活習慣など)のものが、幼児期の発達には適しています。
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広告・課金の安全性が高いか(Safe & Secure)
こどもが誤って広告をタップしたり、勝手に課金したりする仕組みがないか確認してください。「教育の専門家が監修」しているか、あるいは広告が一切入らない「買い切り型」や「信頼できる定額制」が安心です。
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適切な難易度と達成感
簡単すぎず、難しすぎない「今のこどもに少しだけ挑戦が必要なレベル」であること。できたときに「やった!」という達成感や、自己肯定感を得られるポジティブなフィードバックがあるアプリが良質です。
代表的な良質アプリの例(2026年1月現在)
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思考力を育てる: 「Think!Think!(シンクシンク)」など、パズルや図形を通して考える楽しさを教えるもの。
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生活習慣・ごっこ遊び: 「ごっこランド」など、社会の仕組みを疑似体験できるもの。
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言語・数: 「トドさんすう」や「すくすくプラス」など、ステップアップが明確なもの。
