なないろこどもクリニック なないろこどもクリニック

コラム

コラム一覧

スマホ育児:褒める    20260115

約束を破った時の対応(ペナルティ)と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが、「約束を守れた時のポジティブなフィードバック」です。

「守れて当たり前」と思わずに、しっかりと認めてあげることで、こどもの脳には「約束を守る=気持ちが良い・褒められる」という回路ができ、自律心が育ちます。

 


1. 意欲を引き出す「上手な褒め方」

ただ「えらいね」と言うだけでなく、具体的に何が良かったのかを伝えるのがコツです。

  • 「具体的な行動」を実況中継する

    「タイマーが鳴った時に、自分でパチンと消せたね」と、目に見えた良い行動をそのまま言葉にします。こどもは「自分の頑張りを見ていてくれた」と実感します。

  • 「内面の力(自制心)」を称える

    「もっと見たかっただろうに、自分でおしまいにする強さがあるね」「自分で決めたことを守れたね」と、こどもの心の中にある「我慢する力」や「誠実さ」にスポットを当てます。これが自信(自己肯定感)に繋がります。

  • 「親の嬉しさ」を伝える(Iメッセージ)

    「約束を守ってくれたから、お母さん・お父さんもとっても嬉しいし、安心だよ」と伝えます。大好きな親を喜ばせたという経験は、幼児にとって非常に強いモチベーションになります。

  • 「切り替えの早さ」を認める

    消した直後に少し残念そうな顔をしていても、すぐに次の行動(おもちゃや着替え)に移れたら、「切り替えが早くてかっこいい!」とすかさず褒めましょう。


2. 報酬(ごほうび)の考え方:物より「時間」

「約束を守れたらお菓子をあげる」といった物による報酬は、効果が一時的になりがちです。より教育的で効果的な報酬の考え方を提案します。

推奨される報酬:コネクション・リワード(繋がり報酬)

スマホという「デジタルの世界」を自分でおしまいにできたことへの最高のご褒美は、「大好きな親とのリアルな濃い時間」です。

  • 「プラス5分」の特別タイム

    「早くおしまいにできたから、寝る前の絵本をもう1冊読もうか」「一緒にブロックで遊ぶ時間が5分増えたね!」と、親と遊ぶ時間を報酬にします。

  • 特等席や特別な役割

    「約束を守れるかっこいいお兄ちゃんだから、今日のお手伝いをお願いしようかな」といった、こどもの自尊心をくすぐる特権を与えます。

注意が必要な報酬:マテリアル・リワード(物による報酬)

  • 「物」で釣らない

    お菓子やおもちゃを報酬にすると、それがないと守らないようになったり、「もっと高いものを買って」とエスカレートしたりするリスクがあります。

  • 「次のスマホ時間」を報酬にしない

    「今日守れたから、明日は10分長く見ていいよ」という報酬は、「スマホ=最高に価値があるもの」という認識を強めてしまうため、依存対策としては逆効果になることがあります。


3. シール表(トークン・エコノミー)の活用

目に見える成果が好きな幼児期には、シール表の活用も有効です。

  • 達成感を視覚化する

    約束を守れたらシールを1枚貼る。シールが10枚たまったら「週末に公園で思い切り遊ぶ」「リクエストした夕飯を作る」などの「お楽しみ」に繋げます。

  • 「できた」に注目する

    できなかった時にシールを剥がす(減点方式)のではなく、できた時にだけ増える(加点方式)にすることで、前向きな意欲を持続させやすくなります。


4. 褒め方の黄金比

心理学の研究では、「褒め(肯定的な注目)」と「叱り(否定的な注目)」の比率は「4:1」以上が良いとされています。

  • スマホを消せた瞬間を逃さず褒める。

  • スマホ以外の良い行動(お片付け、挨拶など)もセットで認める。

「スマホを消す」という一つの行動を、家族全体のコミュニケーションを円滑にするきっかけに変えていきましょう。

 


なないろこどもクリニックのアクセスマップ

なないろこどもクリニック

〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田458-10
047-459-3311 047-459-3311
  • 東葉高速鉄道「八千代中央駅」から東洋バス乗車、
    緑が丘駅経由八千代台駅行き「京成バラ園」バス停下車
  • 東葉高速鉄道「八千代緑が丘」から東洋バス乗車、
    八千代医療センター行き「京成バラ園」バス停下車
  • 駐車場あり:クリニック敷地内4台、クリニック裏砂利駐車場15台