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生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守るために    20260412

——当院での「アブリスボ」接種の検討と準備について

2026年4月、RSウイルス感染症の母子免疫ワクチン「アブリスボ」が定期接種化されました。これは、妊娠中のお母様がワクチンを接種することで、お腹の赤ちゃんに抗体を譲り、生後間もない時期の重症化を防ぐ画期的な取り組みです。

これまで、妊婦さんへのワクチン接種は産婦人科で行われるのが一般的でしたが、当院では「生まれてくる赤ちゃんの最初のかかりつけ医」として、小児科での接種実施に向けた準備を進めております。

なぜ、小児科でアブリスボを接種するのか?

私たちは日々、RSウイルスで苦しむ乳幼児とそのご家族を診察しています。特に生後数ヶ月の赤ちゃんが罹患すると、細気管支炎や肺炎などの下気道感染症を引き起こし、入院が必要になるケースも少なくありません。

アブリスボの臨床試験(MATTISSE試験)では、お母様が接種することで、生後90日までの赤ちゃんの重症RSウイルス感染症リスクを 81.8% も減少させることが示されています。

小児科でこのワクチンを実施する最大のメリットは、「産前からの切れ目ない支援」にあります。接種を通じて、生まれてくる赤ちゃんの健康相談や、生後2ヶ月から始まる予防接種スケジュールのシームレスなご案内が可能です。上のお子様がいらっしゃる場合、通い慣れた環境で安心してご相談いただけます。

安全に接種を受けていただくための取り組み

現状では、産婦人科との連携が不十分なため、小児科での妊婦さんへの接種にあたっては多くの問題があるため、産婦人科で接種することが望ましいとされています。
今後、当院では、日本産科婦人科学会等の合同見解に基づき、以下の体制を整えていく予定です。

  1. 産婦人科との緊密な連携 原則として、かかりつけの産婦人科医と事前にご相談いただき、予診票等を通じてお母様と赤ちゃんの状態を共有した上で接種を行います。

  2. 徹底した感染対策(動線分離) 感染症のお子様と接触しないよう、クリーンタイム(非感染症外来)の設定や、別室での待機・接種などの環境整備を徹底いたします。

  3. 万全の経過観察 接種後の体調変化に細心の注意を払い、万が一の際にも速やかにかかりつけ産婦人科医と連携できる体制を構築します。

来年度からの実施に向けて

当院では現在、八千代市内の産婦人科の先生方とも協力体制を協議しつつ、来年度からの本格的な運用開始を目指して準備を整えております。

RSウイルスから赤ちゃんを守るための「最初のプレゼント」として、このワクチンが地域の皆様にとってより身近な選択肢となるよう努めてまいります。詳細な開始時期や予約方法が決まりましたら、改めてホームページ等でご案内いたします。

ご不明な点やご相談がございましたら、日々の診察の際にお気軽にお声がけください。


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