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フルミスト推しになります      20260612

経鼻インフルエンザ生ワクチン「フルミスト(FluMist)」は、海外(特に米国では2003年認可)で先行して広く普及し、日本でも2024年シーズンから定期接種ではなく任意接種として正式に発売されました。

フルミストは鼻腔粘膜に噴霧するため、「上気道(鼻やのど)でのウイルス排泄」が起こり、理論上および実際に周囲への水平感染(二次感染)の報告が存在します。

フルミストに関する水平感染の報告頻度や、臨床的なデータを調べてみました。

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〇水平感染の報告頻度と臨床データ

海外の臨床試験や追跡調査において、フルミスト接種者から非接種者への水平感染は「確認されているが、頻度は非常に低い」とされています。


託児所などの密接な環境において、フルミストを接種した子どもから未接種の子どもへウイルスが伝播するかを調べた有名な研究(*Vesikari et al.* など)があります。
この試験では、伝播が確認された割合は 約0.58%(およそ1%未満)でした。
感染した場合の症状:
水平感染が起きた場合でも、分離されるウイルスは「寒冷順化(体温の高い下気道では増殖しにくい性質)」および「弱毒化」されているため、基本的には無症状、あるいは軽度の鼻汁や感冒様症状にとどまり、通常のインフルエンザのような重症化に至るケースは極めてまれとされています。

〇接種後のウイルス排泄期間

水平感染のリスクがある期間は、主に接種後のウイルス排泄期間と一致します。

排泄のピーク:接種後2日〜3日前後がウイルスの排泄量のピークとされています。
持続期間:一般的には接種後数日から1週間程度で排泄は終わりますが、幼児などでは最長2週間ほど微量のウイルスが検出されることがあります。ただし、日が経つにつれてウイルス量は激減するため、後半の感染力は無視できるレベルになります。

〇注意点

海外の長期的なデータや、日本での承認にあたってのガイドラインでは、水平感染リスクに対して以下のような推奨がなされています。

重度の免疫不全患者との接触制限:
フルミストを接種した人は、接種後1〜2週間は「重度の免疫不全患者(造血幹細胞移植後の患者や、高度な無菌室での管理が必要な人)」との密接な接触を避けるべきとされています。これは、弱毒化されたウイルスであっても、極度の免疫不全者にはリスクとなり得るためです。

一般的な家庭や学校生活:
周囲に高齢者や妊婦、軽度〜中等度の持続性疾患(喘息や糖尿病など)の家族がいる場合、海外のCDC(米国疾病予防管理センター)などのガイドラインでは、原則として接触を制限する必要はない(接種を避ける理由にはならない)とされています。

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フルミストにおける水平感染は、「確率としては1%未満と低く、万が一移ったとしても基本的には軽症(あるいは無症状)で済むが、ウイルス排泄自体は確実に起こるため、重度の免疫不全患者への接触だけは2週間ほど避ける必要がある」というのが、これまでの海外の豊富な実績から得られているコンセンサスです。
おそらくですが、ここ数年の流行状況から推測すると、季節性インフルエンザが予想外に時期に流行することが今後もありそうですので、従来の不活化ワクチン(注射)では十分カバーできなくなることが予想されます。今後は生ワクチンのフルミストが主流となりそうです。


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